吉岡春菜医師

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吉岡春菜医師

医師の声/臨床研究

2018/08/21 吉岡春菜医師

吉岡春菜医師 小児科

 

NPO法人ジャパンハート所属

ブレインジムとの出会い

ブレインジムを知ったきっかけは米国で社会福祉士をされているヘネシー澄子さんの著書で紹介されていたことがきっかけです。 直訳すると「脳の体操」・・・、「???」と疑問が沸き上がったのを覚えています。
その後、白川美也子先生がブレインジムについてご自身の体験を紹介されている著書をきっかけに今道さんのホームーページにたどり着きました。
今まで学んできた医学の範疇を超える内容なので、はじめはその効果にとても驚きました。
子どもが通う保育園のママさんたちの事例や自分が診療で関わっている子ども達の変化を見ると、ブレインジムを応用しない手はないと感じています。

 

 

ブレインジムと医療との連携、活用事例

【患者様のプロフィール】

生後5ヶ月男児(長子) 経膣分娩で、トラブルなく出生。

【顕著な症状と導入前までの経過】

物音ですぐに起きるため、母親は物音に気をつけながら育児をしている。 子どもは寝返りをしない、仰向けに寝かせるとすぐに泣いて嫌がるので抱っこが多い。
Moro反射はテスト場面では消失しているが、四肢緊張は高い印象あり。

【導入した施術とその後の経過】

仰向けに寝かせた状態で四肢を開放しながら遊ばせる。 クロスクロールの下肢バージョン?のように母親が児の足を支持しながら交差する体操をしていただく。
2ヶ月後の診察では母子とも表情が良くなり、寝返りは左右とも出来ているとのこと。

【患者様のプロフィール】

6歳女児 広汎性発達障害の診断を近医で受けている。 音過敏あり。 以前の出来事の詳細を 事細かに覚えている。 初めての場所や事象での不安あり。

【顕著な症状と導入前までの経過】

年長になり毎月の園合宿があるため、不安や緊張が高まっている状態を何とかしたいと母親がブレインジムを学んだ。

【導入した施術とその後の経過】

本人がレイジーエイトを気に入ったため、1ヶ月実施した。並行して入眠前に腹部に8の字マッサージを実施。
不安で泣くことが減り、生き生きとして意欲的になった。

【患者様のプロフィール】

14歳女児。 母親と来院。
3姉妹の長子。

【顕著な症状と導入前までの経過】

月に何度か夜尿があり、汚れた寝具や衣類を自分の部屋に隠し、母親と喧嘩になる。 ビデオはすべての回を予約しなければ納得せず、姉妹でトラブルになる。

【導入した施術とその後の経過】

診察ではなかなか話ができず、終始無言。 運動が好きな児であるためPACEを一緒にやろうと促すとにっこり笑ってできる。それ以後、堰を切ったかのように母親や姉妹との関係を話始めた。 自宅でもPACEをやるよう勧めた。 3ヶ月ほどで夜尿は改善し、母親や姉妹にも言語的コミュニケーションが以前よりスムーズにとれるようになりトラブルが減少した。

今後の展開について

小児科では、特に身体的疾患がなくても癖や特性が原因で集団生活で困難をきたし、来院する子どもが沢山います。 そのような子ども達にブレインジムを提供することで、身体面だけでなく精神面のバランスも改善されていくように思います。 また、母親の胎内環境が生後の特性に影響するということの研究や事例検討が臨床現場で進めば、子ども達が無用なストレスに曝されることなく発達でき、とても興味があります。

今道との連携

今道さんの講義はとても分かりやすく、実際に効果を体感できるよう工夫されているので、母親や療育スタッフへの院内セミナーでブレインジムについてお話していただき、医療面での応用を医療者も学ぶべきだと感じています。 また病院勤務をする機会があれば、是非定期的にお願い致します。

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