原始反射のフェンシング反射とは何か?見逃せない特徴と支援に活かす対応策

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原始反射のフェンシング反射とは何か?見逃せない特徴と支援に活かす対応策

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2025/06/12 原始反射のフェンシング反射とは何か?見逃せない特徴と支援に活かす対応策

著者:Genius Love

赤ちゃんの手足がピクッと動いたとき、「これって普通の反射なのかな?」と心配になったことはありませんか。生後すぐに見られる原始反射のひとつである「フェンシング反射」は、発達過程において重要な役割を果たすものですが、実はこの反応が消失せずに残っていると、成長後の姿勢や運動機能、集中力にまで影響を及ぼす可能性があります。

 

例えば、左右どちらかに手足の動きが偏る、仰向けの姿勢でじっとできない、簡単な指示に対しても反応が鈍い、という行動が見られる場合、非対称性緊張性頸反射(ATNR)が適切に統合されていないことが疑われます。これは神経発達における深刻なサインとなることもあり、最近では臨床心理士や発達支援の現場でも早期介入の重要性が注目されています。

 

本記事では、フェンシング反射の出現時期や役割、どの時点で自然に消失するべきか、また消失しなかった場合の具体的な対応法までを、実際の支援実例や専門家の知見に基づいて詳しく解説します。読み進めることで「我が子の発達に何が必要なのか」「どう支援すればよいか」がはっきり見えてきます。

 

原始反射の統合で子どもの発達をサポート – Genius Love

Genius Loveは、発達支援や運動療育を通じて子どもたちの健全な成長をサポートするサービスを提供しています。特に「原始反射」の統合を促進するプログラムが特徴です。原始反射は、赤ちゃんが生まれた時に備わっている無意識の動きで、正常な発達において重要な役割を果たします。この反射が残っていると、学習や運動機能に影響を及ぼすことがありますが、Genius Loveではこれを改善するアプローチを実施しています。

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原始反射とフェンシング反射(ATNR)の基礎知識

原始反射とは?赤ちゃんに備わる反射行動の意味と種類

 

生まれたばかりの赤ちゃんには、大人には見られない一連の無意識的な動作が見られます。それが原始反射と呼ばれるものです。原始反射とは、脳幹がつかさどる生理的な自動反応で、外部からの刺激に対して瞬時に反応を示す一連の動きのことです。新生児が自らの意思とは無関係に手足を動かしたり、吸い付いたりする行為の背景には、こうした原始反射のメカニズムが存在しています。

 

この反射は赤ちゃんが生まれてすぐに備えているもので、例えば「モロー反射」「パラシュート反射」「バビンスキー反射」などが有名です。それぞれが赤ちゃんの生存に必要な役割を持ち、正常な発達過程においては時期を経て自然に消失していきます。これらの反射は、脳の発達や神経系の成熟と密接に関係しており、反射の消失は大脳皮質の発達を意味します。つまり、原始反射の有無や持続状況を観察することで、赤ちゃんの発達段階を評価する大切な指標となるのです。

 

フェンシング反射(ATNR)とは?構えのような姿勢が意味するもの

 

原始反射の中でも特に注目されるのが、ATNR(非対称性緊張性頸反射)と呼ばれる反応です。赤ちゃんが仰向けで横を向いたときに、顔が向いている側の手足が伸び、反対側の手足が曲がるという動作で、まるでフェンシングの構えのような姿勢をとることから「フェンシング反射」とも呼ばれています。

 

この反射は、生後直後から生後5〜6か月ごろまでに見られます。ATNRの役割は、赤ちゃんが首の動きと四肢の運動を連動させることで視覚と身体の協調性を育むことにあり、体幹の分離運動や左右のバランス感覚の基礎づくりとして重要な意味を持っています。この反射を通じて赤ちゃんは体の一部を自分の意思でコントロールする前段階の準備を進めていきます。

 

一方で、成長後もATNRが持続してしまうと、歩行時に身体が不安定になったり、視線移動や手足の協調動作に支障をきたすこともあります。そのため、この反射の出現や消失の時期は発達評価の上でも非常に重要です。

 

出現と消失の時期を知る!何か月でなくなるのが正常?

 

フェンシング反射(ATNR)は、赤ちゃんが生まれてすぐに見られる原始反射のひとつであり、通常は生後0か月から3か月の間に強く現れ、その後徐々に弱まり、生後5か月から6か月の間に自然に消失するのが正常な発達の流れとされています。この期間内に反射が現れ、適切なタイミングで消失することが、神経系の成熟を示すひとつの指標とされています。

 

以下は、代表的な原始反射の出現時期と消失時期を整理したものです。

 

原始反射名 出現時期 消失時期 反射の特徴
モロー反射 出生直後 生後4か月前後 大きな音などで手足を広げる
ATNR(フェンシング反射) 出生直後 生後5~6か月前後 横を向くと同側の手足が伸びる
把握反射 出生直後 手:生後3か月前後 足:9か月前後 手や足に触れると握りしめる
歩行反射 出生直後 生後2か月前後 足裏を床に触れさせると歩くような動き

 

原始反射の残存チェックとその影響

残存する原始反射をチェックする方法!簡単セルフ診断

 

赤ちゃんの頃に自然に現れ、やがて消えるはずの原始反射が、成長しても残っていることがあります。このようなケースでは、姿勢や運動、学習能力、さらには情緒面にも影響が出ることがあります。まずは自宅でできる簡単なチェックを通して、自身やお子さまに原始反射が残っていないかを確認してみることが重要です。

 

たとえば、非対称性緊張性頸反射(ATNR)をチェックするには、両手両足をまっすぐにして仰向けになり、頭を左右にゆっくり回転させてみる方法があります。このとき、顔の向きと同じ側の手足が伸び、反対側が曲がる動きが自然に起きるようであれば、ATNRの残存が疑われます。

 

こうしたチェック方法を活用すれば、自宅でも簡単に兆候を捉えることが可能です。以下の表に、主な原始反射とそのセルフチェック方法をまとめました。

 

原始反射セルフチェック表

 

原始反射名 チェック方法の概要 残存時のサイン例
ATNR 頭を左右に回して手足の反応を確認 書字の乱れ、姿勢保持困難
モロー反射 仰向けで両腕を突然開かせる動作を試す 音や刺激に敏感、緊張感
STNR 四つん這いで頭の動きに対する手足の動きを観察 座位が安定しない、集中力低下
探索反射 頬に軽く触れて顔の向きを確認 食べ物をこぼしやすい、視線が定まらない

 

フェンシング反射の残存が与える身体と学習への影響

 

フェンシング反射(ATNR)が成長後も残っていると、身体の使い方や学習のパフォーマンスに明らかな影響が見られることがあります。特に顕著なのが、左右のバランスの崩れや姿勢維持の困難さです。

 

フェンシング反射が残ると、頭を向けた側の手が自然に伸び、反対側が曲がるという反応が無意識に起きやすくなります。このため、書字動作において姿勢が歪みやすくなり、鉛筆の持ち方やノートへの視線の取り方に支障が出ることがあります。また、視線を一定方向に保つのが苦手になることで、読書や黒板の文字を追う作業にも負担がかかります。

 

さらに、身体をまっすぐに保つためのバランス機能にも影響が及ぶため、体育の授業や運動遊びなどでつまずきやすくなることもあります。こうした身体的特性は、日常生活の中で「不器用」「姿勢が悪い」と見なされやすく、本人の自尊感情にも影響を及ぼす恐れがあります。

 

発達障害・感覚過敏との関係性!ADHD・ASDとの関連も

 

原始反射の中でもATNRの残存は、発達障害の特性との関連が注目されています。特にADHDやASDと診断される子どもにおいて、感覚統合の課題や注意制御の難しさが見られる場合、それが原始反射の影響である可能性も指摘されています。

 

たとえばADHDの特性である多動性や衝動性は、神経発達における統合機能の未成熟が原因となるケースがあり、原始反射の残存がその根本に関わっていると考えられることがあります。また、ASDに見られる感覚過敏や過度なこだわり行動も、刺激に対する処理が過敏である状態から来ており、身体の反応のパターンと密接に関連しています。

 

こうした反応が続いていると、教室内での集中が妨げられたり、周囲の環境に対して過剰に反応してしまったりすることがあります。心理的ストレスの蓄積にもつながり、社会的な孤立や二次障害のリスクが高まる恐れもあります。

 

原始反射の残存を見つけることは、こうした特性に対する支援の第一歩となり得ます。支援の方向性としては、感覚統合療法や運動を用いた調整トレーニングが有効とされ、無意識下の反応を徐々に統制していくことが望まれます。

 

統合に有効なアプローチ!原始反射への具体的対応策

家庭でできる統合エクササイズ!親子でできる簡単運動

 

原始反射の統合を目指す取り組みの中でも、日常生活に取り入れやすい家庭でのエクササイズは継続性と習慣化の点で非常に有効です。特にフェンシング反射(ATNR)の統合には、親子で取り組むことで安心感や楽しく続けられる環境が整いやすく、ストレスを減らしながら神経系に働きかける効果が期待できます。

 

エクササイズの一例としては、赤ちゃんの発達運動を模倣したクロスクロールや、四つ這いで左右の手足を交互に動かす運動が効果的です。これらは左右の脳半球を同時に刺激し、神経ネットワークの統合を促進します。さらに、遊びの中で音楽や簡単なリズムを加えることで、自律神経への働きかけも期待できます。

 

以下では、家庭で行える代表的な統合運動とその対象年齢、目的、注意点をまとめています。

 

運動名 対象年齢 目的 注意点
クロスクロール 3歳以上 脳の左右統合 ゆっくり丁寧に行う
仰向けロール運動 3歳以上 頭位の感覚入力 固い床は避ける
四つ這い左右バランス 4歳以上 体幹安定 支える姿勢を崩さない
親子でのゴロゴロ運動 2歳以上 感覚統合促進 転倒に注意

 

リズミックムーブメントトレーニングとは?科学的視点で解説

 

リズミックムーブメントトレーニング(RMT)は、赤ちゃんの頃に自然と行っていた揺れやリズム運動を再現することで、未統合の原始反射に働きかける統合手法です。反射統合の文脈で科学的な支持も高く、特にフェンシング反射(ATNR)や緊張性迷路反射(TLR)に対するアプローチとして注目されています。

 

この方法の核心は、反復的でリズミカルな動きを通じて中枢神経に刺激を与え、身体と脳の感覚入力を再統合する点にあります。たとえば、背中をゆっくりと揺らす動きや、仰向けのまま脚を交互に伸ばす運動は、乳幼児期の自然な動きを模倣するものであり、発達の遅れを補完的に支援することが可能です。

 

科学的には、これらの動きが脳幹や小脳に影響を与え、注意力や感情コントロールにも好影響をもたらすとされています。ただし、RMTの効果には個人差があるため、実施する際は専門家の指導のもと、過剰な刺激を避けて行うことが望ましいとされています。

 

ブレインジムによるフェンシング反射への介入法

 

ブレインジムは、教育キネシオロジーの一環として開発された運動プログラムで、身体を動かすことで脳機能の活性化を目指します。特にフェンシング反射(ATNR)への介入として有効とされる理由は、左右交差の動きが多く取り入れられており、脳の左右半球の統合に働きかける点にあります。

 

代表的なブレインジムの動きには、「クロスクロール」「フックアップ」「エナジーヨーン」などがあり、これらを定期的に行うことで、身体のバランス感覚や集中力、視覚運動協調が高まることが期待されます。特にクロスクロールはATNR統合の核心的な運動として、日常生活にも簡単に取り入れることができます。

 

ブレインジムは科学的根拠がすべて明確に解明されているわけではありませんが、多くの現場で実践され成果が報告されています。重要なのは、習慣として継続しながら変化を記録し、必要に応じて他の統合アプローチと併用することです。

 

支援者・保護者が知っておきたい運動療育の選び方

子どものタイプに応じたアプローチ例

 

発達段階に応じた運動療育のアプローチは、支援の効果に大きな違いをもたらします。
例えば幼児期には、感覚刺激を中心とした遊びを通じて身体の基礎的な感覚統合を育むことが重要です。

 

一方、学齢期に入ると、教科学習に影響を及ぼす粗大運動や微細運動の調整、姿勢保持や視覚機能の強化が焦点となります。

 

視覚過敏や聴覚過敏などの感覚特性がある子どもには、無理のない環境設定とともに、刺激のコントロールを取り入れたプログラムが必要です。
また、協調運動に苦手さがある場合には、二人一組で行う運動や模倣を取り入れることで、社会性や対人関係の発展も期待できます。

 

以下では、発達段階別・感覚特性別におけるアプローチの一例を示しています。

 

発達段階 主な課題 有効なアプローチ例
幼児期 感覚過敏・粗大運動の未発達 抱っこやゆらし、トンネル遊びなど感覚統合的な関わり
学齢期前半 姿勢保持・視空間認知の未熟 ボール遊び、ジャンプ運動、線に沿って歩く活動
学齢期後半 微細運動・手先の不器用さ ハサミ・ひも通し・迷路などの視覚運動協応トレーニング
視覚・聴覚過敏 過度な刺激による不安 照明調整、音楽選定、静かな空間での個別支援
協調運動困難 動きのぎこちなさ 親子での模倣運動、リズム運動、クロスクロール運動

 

支援者向け講座やセミナーの比較と信頼できる選び方

 

専門性の高い運動療育を提供するには、支援者自身が最新の知見や技術を習得することが不可欠です。
現在、多くの講座がオンライン・対面を問わず開催されており、内容も多岐にわたります。

 

信頼できる講座を見極めるには、プログラム監修者の専門性、実施機関の実績、講座後の継続サポートの有無といった要素を確認することが重要です。
特に理学療法士や作業療法士などが開発に関与しているプログラムは、神経科学的な裏付けに基づいた体系的な内容が多く、現場への応用力が高い傾向にあります。

 

対象者についても、医療福祉職だけでなく、保育士・教員・家族向けの内容が用意されている講座もあり、それぞれの立場に応じた知識と技術が得られる構成になっています。
実際に参加した支援者のレビューや、再受講制度の有無なども信頼性の判断材料となります。

 

まとめ

フェンシング反射は赤ちゃんの発達における重要な原始反射のひとつで、生後すぐから見られる自然な反応です。本来は生後4か月から6か月ごろにかけて消失していくのが一般的ですが、この反射が残存すると、手足の動きに偏りが見られたり、姿勢保持や集中力、感覚統合に影響を与えることがあります。

 

実際、非対称性緊張性頸反射(ATNR)が残ることで、就学期以降の運動機能や学習面にも課題が生じやすくなるという報告が、発達支援現場では増えています。仰向けでじっとしていられない、左右の動きに差がある、刺激への反応が鈍いなど、微細な兆候が早期発見の鍵になります。

 

本記事では、原始反射のメカニズムや消失時期、残存による影響だけでなく、チェック方法や統合に有効な運動療育の実践例も紹介しました。特に、感覚統合に基づいたアプローチは家庭でも取り入れやすく、保護者や支援者が主体的に子どもの発達に関わるうえで大きなヒントになります。

 

原始反射は医師の診察だけでは見逃されるケースも少なくありません。だからこそ、気になる兆候がある場合は、専門家の助言を早めに仰ぐことが大切です。放置することで日常生活にまで支障をきたす前に、正しい知識と対処法を身につけて、子どもの可能性を引き出していきましょう。

 

原始反射の統合で子どもの発達をサポート – Genius Love

Genius Loveは、発達支援や運動療育を通じて子どもたちの健全な成長をサポートするサービスを提供しています。特に「原始反射」の統合を促進するプログラムが特徴です。原始反射は、赤ちゃんが生まれた時に備わっている無意識の動きで、正常な発達において重要な役割を果たします。この反射が残っていると、学習や運動機能に影響を及ぼすことがありますが、Genius Loveではこれを改善するアプローチを実施しています。

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よくある質問

Q. 原始反射が残っていると実際にどんな不調が出るのですか
A. 原始反射、特にフェンシング反射が残っていると、姿勢が安定しない、集中力が続かない、書字の際に手が動きづらいなど、日常生活や学習にさまざまな影響が出ます。例えば、教科書に顔を近づけて読む、イスにまっすぐ座れない、左右の動きに非対称性があるといった行動が見られることがあります。学童期や成人でも気づかれにくく、感覚の過敏さや緊張感といった問題に発展することもあるため、注意が必要です。

 

Q. フェンシング反射は何か月頃までに自然に消えるのが理想ですか
A. フェンシング反射は通常、生後4か月から6か月の間に自然に消えるのが一般的です。この反射が6か月を過ぎても残っている場合は、発達の統合がうまく進んでいない可能性があります。赤ちゃんの時期に消失しないままだと、小学校以降の学習や身体動作に支障を来すことがあるため、専門家によるチェックが推奨されます。

 

Q. 自宅でできる原始反射のチェック方法はありますか
A. 自宅でも簡易的に確認することが可能です。仰向けに寝かせて首をゆっくり左右に向け、そのときに顔の向きと同じ側の手足が伸び、反対側が曲がる動きが見られるかを確認します。この反応が顕著に出る場合、フェンシング反射が残っている可能性があります。ただし、セルフチェックには限界があるため、正確な評価を希望する場合は医療機関や発達支援専門家への相談が必要です。

 

Q. フェンシング反射の統合トレーニングはどれくらい継続すれば効果がありますか
A. 統合に向けた運動プログラムは、週2回から3回の頻度で10分から15分程度の実践を3か月以上継続することで、変化が現れるケースが多く見られます。特にブレインジムやリズミックムーブメントは感覚統合や中枢神経の安定にも効果があり、子どもの状態に応じてプログラムを調整することでより高い成果が期待できます。放置すると学習効率や身体バランスに悪影響を及ぼすため、早期の取り組みが大切です。

 

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